強く…強く…
後ろを振り返り梅本を睨む。しかし梅本は嫌な笑みも浮かべずあたしを見ていた

そーいえば…あたしたちが来る前に梅本はグランドに居て、ドッジボールをやっていたから梅本にはできない…



じゃあ…一体誰が…

それは後に分かることになる



杏は静かに上靴を手に取った。そのまま動かない杏に泣いているんぢゃないかと不安になり、杏に触れようとすると、上靴をはたきあたしらの方を向いて

『早く教室に行こう』

と何もなかったかのようにそう言った
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