強く…強く…
『結構ちゃんとしてんだねぇ~』


優花の貰った賞状を見ながらげた箱に向かう

『小学校に貰ったのは全部手書きだったからね』

『それはしょぼすぎるね(笑)』

小学校の時に貰った賞状なんて計算大会と漢字大会のしかないや

もちろんこれは全員が貰えるやつね!


げた箱に着くとすごい人の数…まぁ学年だけでも300人以上いるからしかたないんだけど…



げた箱に入ると砂と靴の独特の混ざりあったにおいがする。ほとんど前の方は男子ばっかで女子はあたし達でも早い方だった


『てか暑いー早く涼しくならないのかね?』

人がいっぱいいるのもあると思うけどまだ9月だから昼頃はホントに暑いっ!!

隣にいた杏に問いかけるが返事はない

『杏?』

顔の前に手を出すとやっと気付きこっちを見た

『あっごめん何かぼーっとしてた』

『杏が珍しいね~美香はほとんどぼーっとしてるけど(笑)』

『舞ちゃんっ!!』

もぉっと怒っているが美香はすぐに笑った


この時杏がぼーっとしてたことなんて別に深く考えていなかった






少しずつ前に進んでいくと、ポンポンッと突然肩を叩かれた。後ろを振り返るとそこには矢田さんたちが立っていた
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