強く…強く…
『あっ梓1位おめでとぉ~』

『ありがとっ!全部中川さんのおかげだよ』

そう言って優花に微笑む目はいつもの怖い目ぢゃなかった…

『そうだ梓も昼休み一緒にドッジボールしようよ』

『んー…やめとくわ。沙織のボール怖いし』

そう笑って梅本は人混みの中に消えていった

あたしの横を通るときも何も言わなかった

梅本…どーしたんだろ…

何も言わないことが逆に怖かった

『じゃあ昼休みにグランドに集合ね』

『分かった』

梅本のことを気にしてる間に会話が終わり矢田さんは自分のクラスの列に消えていった







やっと上靴にたどり着くとまた杏の上靴が落ちていた…
< 74 / 177 >

この作品をシェア

pagetop