強く…強く…
握られている紙切れが何か分からずあたしは優花の机の中をみた


細かくちぎられた紙切れが見える


それには文字が書いてあってやっとそれが何なのか分かった

『賞状……』


あたしが小さく呟くと、優花は紙切れを強く握りしめていた…







給食の時までは何もなかった

ということは掃除の時間か昼休み…



杏の上靴のことがあったからすぐに梅本だと決めつけなかった。しかしクラスマッチが終わった後のことを思い出し、梅本を見る

すると松川とこっちを見て笑っている…いつものあの目で


あたしは唇を噛み締めた

やっぱりあいつかよっ!!



あの時靴箱であたしたちが昼休み教室にいないことを知って実行したんだ…

許せないっ…


梅本のとこに行こうと立ち上がろうとしたとき、優花に腕を掴まれた
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