強く…強く…
『逃げやがったっ!!』


あたしは見えなくなった方向を見て、思いっきり舌打ちした





ーードタッ

後ろから聞こえた音に振り返ると、杏が床にしゃがみこんでいる



『杏!!どしたん?』

杏の近くにあたしもしゃがむと杏は小さな声で

『きっ緊張した…』

と言って浅い呼吸を繰り返す。あたしはそんな杏を笑って、頭をなでた

『よく頑張ったね!えらいえらい』


するて杏はあたしを見て、あたしたちは笑い合った




『ちょっとーあたしも入れてよ』


後ろに立っていた萌もあたしたちに抱きついてきた



げた箱にやって来た他のクラスの人たちは、不思議そうにあたしたちを横目に見ていた
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