強く…強く…

体育館の掃除場所に行く途中に美香が呟く


『えっ…何が？』

突然の質問の意味があたしには分からなかった


『安藤さんのこと…舞ちゃん前仲良かったんでしょ？』


そーいえばクラス替えしてすぐに、美香には美里のこと話してたっけ…


『別に昔のことだし…どーでもいいよ』

その台詞を言ったあと、美香から視線を逸らした


美香の寂しそうな目が心に刺さって痛かったから…




美里はあたしを裏切ったんだよ！？


あんなに…仲良かったのに…



そんな美里を助けることなんてしたくないよ…


そう思うのに



『安藤さん…可愛そうだよ…』




美香の一言があたしの心を揺るがせる…



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