私が死に、そして…。


学級委員をしていた私。


いつも、移動教室の度に
授業に遅れてくる人達がいた。

その人たちのせいで
教室の鍵を閉めることが出来ずに
いつも移動をしていた。

あのときも、いつもと同じように
鍵を持ったまま教室をでた。

すると、「鍵閉めないの?」
と、その子達がいってきた。

「ぇ、ぅん…」

「そっか」

何でそんなこと言ってきたんだろう
いつもは鍵なんて気にも止めないのに。
嫌な予感がした。

と、移動しながら思った。
その頃仲良くなったアニメ声の
友達が、
「何あれ、いつも気にもしてないのにさ。
なんか言われても気にすんなよ?」
と言ってくれた。
少しほっとした。




ほっとしたのも束の間


音楽室で、授業が始まって
20分程経ってから、
その子達が音楽室に入ってきた。

「あーまぢだりー」
「鍵どこいったんやー」

──────────ドキッ

「貴女たち何で遅れてきたの?」

「教室の鍵探しててー」

「そお、早く座りなさい」

「はーい」



そして、一人が言った。

「あいつ、鍵持ってる」



──────────ドクン、

「は?何でもってんの?」
「探しとったちかまぢ意味不ー」
「鍵閉めんなら持っていくなよ」
「無駄な遅刻ーあいつのせいだわー」


次々に浴びせられる文句、
あの嫌な予感は当たってたんだ───。






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