大切なあなたへ
嫉妬
あの喧嘩からしばらくたち。
清也の様子がおかしかった。
あたしが話しかけても冷たく返されるのに。
女の子が話しかければ笑顔で答えていた。
「清也最近冷たいよ-…」
気づけば親友の楓「かえで」に愚痴っていた。
通称かえは、中学からの友達でなにかあれば相談に乗ってもらってた。
似たもの同士で共感することが多いから、一緒にいて楽なんだ。
「清也さんなに考えてんだか…」
「ぅちもおだめ…。」
不安を全部はなしてこの日はばいばいしたけれど。
この先嫉妬しないなんて日はなかった。