【短編】甘い恋
なんだろ・・。


胸がザワザワする。


なんかここに居たくない――・・


「ご注文は何にしますかー?」


お兄ちゃんが私たちの席に来た。


「なお何にするー?」

「ゴメン・・先帰る・・!」


私はそれだけ行って喫茶店から飛び出した。


はぁ・・はぁ・・はぁ。


だいぶ息が苦しくなった頃。


私はある事に気が付いた。


カバン・・忘れた――・・


どうりでこんなに早く、長い距離を走れたのか・・。


今から喫茶店まで戻るのは大変な距離だよね。


もう家の方が近い。


っていうか戻りたくない。


もう仕方ないか。


お兄ちゃん持ってきてくれるよね?


もう・・このまま家に帰っちゃおう。


私はそのまま家に向かってゆっくり歩き出した。


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