【短編】甘い恋
陽が傾き始めて夕日が私の部屋に降り注ぐ


真っ赤になった部屋で


晃と目線があった。


いつのまにか赤くなる私。


真剣な晃の目線から動けない。


なんで――?


「俺・・本気だから。」


そう言うと今まで返してくれなかったカバンを渡して部屋から出て行った。


パタンッ


私は崩れ落ちるように床に座った。


ほっぺたを触ったら熱い。


何・・この感じ。


知ってるけど―・・


気づかない振りしてるだけなのかな―・・


もう・・気づいてしまうよ。


私いつから―――


晃のこと好きになってたの?
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