止まってしまった僕の時間


ピョン、ポケットに両手を突っ込みながら、彼はベッドの上に跳び上がった。


『はい、今日からお前は俺のペット。』


チリン…、僕の首元から、透き通った鈴の音がした。


緑が、僕に首輪をつけていた。


『白夜、お手。』


『………………。』


少し躊躇ったが、僕はそろりと手を乗せた。


『…猫はお手しちゃ駄目だろ。』


クスリと笑う緑に、僕はひどく安堵した。


フワフワと、色素の薄い僕の髪を優しく撫でる緑に、心が安らぐのを僕は確かに感じていた。


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