大阪弁女子×ドS王子
耳に指を突っ込んで、声を完全シャットアウトしながら職員室へ向かう。
校舎に入ると叫び声など、やっかましぃ音はなくなったが・・・。
あれ?次は廊下に人だかりが。
「新?この人だかりなんなん?」
と、新に声をかけたら、うちの声に反応したんかその人だかりは一斉にこっちを向いた。
なんなん、こいつら。
その人だかりは、全学年の男子おるんとちゃうん?というほどものすごい数の男子が。
「あ!あの子転校生じゃない?」
「本当や。めっちゃ可愛い」
「ちょ、メアド教えて」
え、なになに?これ?
あっという間にうちはその男子共に囲まれてしまった。
「何年生?」
「どこから来た?」
しまいには、「俺、転校生ちゃんの彼氏に立候補」
って奴まで出てきて。
どないしよか?と迷ってたら、誰かに手を掴まれ引きずり出された。