大阪弁女子×ドS王子
ドSという名の悪夢
~昼休み~
「おい!全員そろったぁ?」
「揃ったよ!」
「全員で何人おるん?」
「えぇと・・・。120人くらいです」
「120?ま、ええわ」
教室には人が溢れかえってる。
廊下にもスッゲェ人だかりが。
あぁ、昼休みで片付くかな?
ま、延長戦でもええけど。
「んじゃ、初め誰行く?」
・・・。
「お?もうやめか?相手おらんかったら勝負ならんやん」
・・・。
「あぁ!もうめんどいな。じゃぁ、うちの初めてのお相手さんは勝ったら特別ボーナスあげるわ」
「俺俺俺!!!」
「いや!俺が行く!」
「はいはいはいっ!」
初めから出てこいや。
んー。周りを見渡す。
だーれーにーしよっかな?
あ!あの背のたっかい子。
「ちょ、そこのクソ背が高い子!」
「おー!凌!いけいけ!」
凌・・・?なんか引っかかるなぁ。
人ごみをかき分けてズンズン出てきた「凌」ってやつはニッと口角をあげる。
この笑い方は・・・。まさか。