花のように


 好きになったのは私の方だった。


 最初に声をかけたのも、無理やり約束を取りつけたのも私。


 私だってちゃんとわかっていた。彼は決して私の誘いに頷いたりできない、してはいけないことを。


 でも私の必死の願いを、彼は受け入れてくれた。


 この不毛な恋愛に彼を引きずり込んだのは、私だ。



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