記憶喪失Girlと浮気性Boy



いつの間にか雨はやんでいた。


近くの歩道橋を渡る途中、綺麗な虹が見えた。



「お母さん!見てみて!ほら!きれい!」
「走らないの。転ぶわよ?」
「はーい。」



私の隣を親子が歩く。


とっても幸せそうで、無性に泣きたくなった。


僻んでしまいそうだった。


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