Dear.大好きな君へ
飛行機雲
『そらっ、早くしないと
遅刻するわよーっ。』
「わっ、待って、さく姉っ!
あたしも出るっ!」
双葉学園から電車で15分。
駅から5分の距離にある
花沢荘の【203号室】から
バタバタと2人が出て来る。
白い膝丈のスカートから
覗くスカート負けない白さの
細い足。
サラサラと風になびく
背中まで伸びた艶のある髪。
バランスの整った
端整な顔立ちは、
大人の綺麗さを
醸し出している。