ずっと見たかった色
泡沫
初めてなのに
何処か懐かしい
あなたに恋をした
恋心を自覚したのは
つい先程なのに
何故かしら
結末を知ったような気になって
思わず胸が苦しくて
でも、泣けるほど
深くは知らず
知らないから
簡単に諦める事も出来ず
動き始めた歯車は
終わるその時まで動き続け
私に知らしめるのです
残酷なまでに現実を
ずっと不幸だと思っていた
あの泡になった
お姫様は
きっと幸せだったのです
王子様の
キレイなところしか
知らずにすんだから
透明な泡になり
憧れる青に溶けて
消えたのです
心が醜く妬ける前に
酷く冷たく美しい
青になったのです