ずっと見たかった色
泡沫


初めてなのに
何処か懐かしい
あなたに恋をした

恋心を自覚したのは
つい先程なのに
何故かしら
結末を知ったような気になって
思わず胸が苦しくて

でも、泣けるほど
深くは知らず
知らないから
簡単に諦める事も出来ず
動き始めた歯車は
終わるその時まで動き続け
私に知らしめるのです
残酷なまでに現実を



ずっと不幸だと思っていた
あの泡になった
お姫様は
きっと幸せだったのです
王子様の
キレイなところしか
知らずにすんだから



透明な泡になり
憧れる青に溶けて
消えたのです

心が醜く妬ける前に
酷く冷たく美しい
青になったのです



< 5 / 5 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

手紙
coco。/著

総文字数/2,038

その他8ページ

表紙を見る
愛なんて無かった
coco。/著

総文字数/12,958

恋愛(その他)62ページ

表紙を見る
青空
coco。/著

総文字数/8,911

恋愛(その他)36ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop