失望巡りて世界は廻る
7番目の【忠義】
5番目のように求めるわけじゃない。
ただ僕は失望したんだよ。
この偽りだらけの愛のない世界にさ。
「君もそうでしょ?7番目」
「私ですか?ええっと、……確かに0番目がいない世界は不要。
ですが、それでは私も不要となってしまう。求めるならば、私は主人が欲しいですね」
「……そっか、7番目は【忠義】だもんね。でも僕は【失望】。
君はそうやって主人に尽くそうとするけれど、いつ裏切られるかわかったもんじゃない。
信じない方が身のためだよ」
「おや、随分と優しい言葉を吐くのですね」
「優しい?僕が?
ジョーダンやめてよ!僕はいつだって自分可愛さのため、こんなクズだらけの世界で信じられるのは自分だけだよ?」
ゴスロリ着たボクっ子の少女。
それに対するは騎士の甲冑を着た長身の大男。