失望巡りて世界は廻る
とんっ……と地を蹴る音がしたかと思えば、4番目のすぐ目の前に男の人が現れた。



「俺はー魔法使いなんだよねーんっ。ねこねこな俺もイケるっしょー?」


「なっ……」



ぽかんと口を開け目を丸くする4番目。


こいつがさっきの黒猫?
っていうか、さっきまで僕の後ろにいたよね?なんで空中で宙返りできんの?


疑問符のうずまく脳内で目もぐるぐるになりながらも、4番目は眉間を押さえ目の前の男を見据える。

よくよく見れば、黒髪碧眼の美形なのだが………



「ええーなになにい?俺のことそーんな見つめちゃってまあまあまあっ!てーれーるうーっ」


「………。(イラッ)」



なんとも残念な性格の持ち主のようだ。

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