失望巡りて世界は廻る

「あ、そうそー。俺の事はクロネコさんって呼んでねんっ♪」


ウィンクするクロネコさん。
(っていうか、『さん』付けすらしたくないんだけど by.4番目)

それに4番目は少し……いやかなり引いている。



「君のそのテンションって、どうにか出来ないわけ?」


「んー、むりむりいー。だあってこれが俺の性格だからねえ。あ、でも俺こー見えて強いから!俺の蹴りとかちょーパないから!」


「いや聞いてないし」



なんでこんな人と関わってしまったんだと思うより先に、4番目は深く溜め息をついた。



「ああ……これだから嫌いなんだよ、他人と関わることが。こうやって煩く騒ぐ奴らがいるから。

だから僕は【失望】する」



虚ろな目で空を見上げる4番目。

次にクロネコを見たときには、もうどうでもいいと言うかのようにジトリとした視線となった。



「僕は4番目の【失望】。君みたいな奴と出逢った運命に、それすら運命を定めてしまう神様に、僕は【失望】したよ」


「4番目?【失望】?なに言ってんのかわかんにゃーいっ。だけどだけどだけどっ、俺は【失望】するくらいなら、自分で全てを変えていけばいいと思うけどねーんっ」


「っ、だまれッ!」

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