失望巡りて世界は廻る
「そうやって逃げてー、嘆いてー、その繰り返しぃい?
阿呆染みたこと言ってんのってさあー、一体どっちなんだろうねえ?
確かに全部変えるなんて無理かもねー。でも、全て諦めるほど腐った真似も、君の嫌いな人間にはできないよにゃあ~。
だってそれって、なあーんかカッコ悪いしぃいー」
「なっ………うるさい!黙れ!
僕は人間なんかじゃないし、ましてや感情豊かに物事を見ることなんて出来ないんだよっ!
【失望】として決められたあの時から、もう僕の運命は決まってるんだ!」
叫ぶ4番目はクロネコを黙らせようと、もう一度蹴りを繰り出す。
しかし、
「だあからさあ~、俺の蹴りだってパないんだから、君を止めるために使いたくないんだよおーう~」
パシッと片手で4番目の右足が止められ、クロネコによって足払いをされてしまい4番目はバランスを崩してしまう。
「あっ……」背中から大きく地面にぶつかろうとした時。
「女の子はやっぱ体を大事にしなくちゃねぇ~。わお!俺ってばちょう紳士ぃーっ」
「……。」
自分で言うか、自分で。