失望巡りて世界は廻る
フェイ・ロウ
*
誰もいないであろう山奥。
近くに水の流れる音がしたから、そこで少し休もう。
そう思って茂みを掻き分けたのに……
「む?なんだ貴様は」
「………。」
4番目の【失望】は、その名に相応しく怪訝な顔をして目前の男を見つめた。
白く袖の長いチャイナ服、黒くゆったりとしたズボン。凛々しい少年だが、容姿からして中国人であろう。
手には刀。後程知ったのだが、どうやら『青竜刀』というらしい。
物珍しげに4番目が見つめていると、相手の少年も4番目をマジマジと見つめてきた。
原因はきっと、ゴスロリというこの場にミスマッチな服装。
誰もいないであろう山奥。
近くに水の流れる音がしたから、そこで少し休もう。
そう思って茂みを掻き分けたのに……
「む?なんだ貴様は」
「………。」
4番目の【失望】は、その名に相応しく怪訝な顔をして目前の男を見つめた。
白く袖の長いチャイナ服、黒くゆったりとしたズボン。凛々しい少年だが、容姿からして中国人であろう。
手には刀。後程知ったのだが、どうやら『青竜刀』というらしい。
物珍しげに4番目が見つめていると、相手の少年も4番目をマジマジと見つめてきた。
原因はきっと、ゴスロリというこの場にミスマッチな服装。