【短】愛を、このカラダに焼きつけて。
────……
「ふぁ~…、終わったぁ…」
今何時……
「嘘っ!?」
もう0時!?
終電逃した……。
どうしよう…
とりあえず今日は、ホテルにでも泊まろう…。
オフィスの電気を消し、外へと出ると、
「先輩!」
「そっ、爽介くん!?」
目の前に爽介くんがいるものだから、びっくりしてしまった。
「どうしたの…こんな時間まで…」
私、先に帰っていいよって言ったはずなんだけど…
「だって…俺のミスなのに……
先輩に押しつけて勝手に帰るなんて出来ません…」
「なに言ってるの~。
『部下のミスは上司のミス』。当然でしょ?」
「でも…っ」
「もう終わったし、いいから!
気にしないで。」