俺ら参上ッッ!!
「…俺の顔になんかついてる?」
「へ?
…あっ!ごめんなさい!////」
「い、いや…いいよ」
私はつい九条くんの顔をジッと見ていた。
やっぱり私…九条くんのこと好きなんだ。
「なぁ…海野」
「な、なに?」
懐かしい九条くんの声。
「あん時…俺…」
あの時…
あぁ、放課後のあの時か…
「俺さ…!」
「おーい、なにやってんですかーオレのひかりに」
「!?」
いきなりふわっと私の身体が上がったと思ったら、恋一に肩を抱かれていた。
「こ、恋一!?」
「あー、お前九条かー」
「宮内…恋一…」
九条くんは少し眉間に皺を寄せた。
「ひかりに手ぇ出すな」
「海野お前…宮内と付き合ってんのか…??」
「い、いや…!そんなんじゃ…!」
勘違いしないで九条くん!!
「そーだよ!
オレら、付き合ってっから」
「!!?」
こ、恋一!?
何言って…!!
「…そうだったのか。
幸せにな」
「九条くん!!」
九条くんを追いかけようとしたけど、恋一に止められた。
「行くな、ひかり」
「なんで!?」
「っ!」
私は恋一の腕を振り払って、恋一に心の叫びをぶつけた。
「なんなの!?
私は九条くんのことが好きで、ずっと片思いして…
やっと3年ぶりに今話せたのに…なんてことしてくれたの!?」
「…ひか、り…」
恋一は悲しそうな顔をしていた。
なんでそんな顔するの…
なんで…??
「私の邪魔…しないで」
私はプリントを集めてその場から去った。
なんでか恋一のさっきの顔が脳裏に焼き付いて離れなかった…