俺ら参上ッッ!!
*恋一side*
「何やってんだ…オレ」
いつも行く屋上に、オレは授業をサボっていた。
『私の邪魔…しないで』
あの言葉がオレの頭ん中で繰り返されていた。
「オレは…どーすりゃいんだ」
あの時なんであんな嘘をついたのか、自分でもよくわかってなかった。
咄嗟に出た言葉が…それだった。
「はぁ…」
ポケットからタバコを取って、火をつけた。
「ふー……
うざってぇ青空だ」
今日は嫌になるくらいの澄んだ青空。
雲1つなかった。
「青空…嫌いなんだよ」
オレは昔から青空が大嫌いだった。
オレに嫌なこととかなにかしらある日は…いつも青空だから。
青空が少し憎いくらい。
青空を見たら嫌な思い出しか出てこない。
「…今日もじゃん…最悪」
いつもの場所に思いっきり寝転がった。
「はぁ…」
「何辛気くさい顔してんだ」
「玖白…」
玖白は隣に座ってコーヒーを飲んでいた。
「お前まで授業サボる必要ねーよ…」
「相棒放っておけるほど冷たくねぇからな」
玖白はちょっと笑った。
玖白…やっぱお前いいヤツだ。
「お前のことだから…またなんかあったんだろ」
「なんでわかるんだよっ」
「何年の付き合いだと思ってるんだ
それに今日は…晴天だしな」
「……」
さすが玖白…
なんでもお見通しってわけか
オレはさっきひかりといろいろあったことを最初から話した。
「ふむ…そうか」
「なんなんだろな…俺には関係ない話なのにさ」
ムダにモヤモヤするこの感情…
なんなんだろな…
「今までお前がそこまで女に興味持ったの、初めてだよな」
そういえば…そうだな
オレは中学からずっと、女に興味なんてなかった。
ただ身体が寂しくなるから…
一夜だけの関係を毎日求めて、ヒモみたいになってた。
…ひかりに出会うまでは。
「お前…もしかして…」
「ん…??」
玖白はジッとオレを見た。
「お前さ」