俺ら参上ッッ!!
恋ッッ!!
*ひかりside*
-次の日-
「ひかりー」
「はーい」
「うぉっ!?
ひかりが…起きてる」
次の日の朝、私は昨日の出来事が頭から離れなくて一睡もできなかった。
いつも通り雅哉が起こしに来た時に、眠気が襲ってきた。
「ひかり…どした
体調悪そうだな」
「んー…
昨日一睡もできなくて…」
ここは正直に言わなくちゃね
「マジかよ!?
どした!?なんかあったんか!?」
「い、いや、なにも…」
雅哉は眠そうな顔だったのに、いきなり目を見開いて私に近づいた。
「なんかあったんだろ!?
オレに話せよ!?」
「あ、あはは…」
心配性だなぁ雅哉は…
そんな事を思っていたら、何事かと秋斗と龍進まで私の部屋に飛んで来た。
「どうしたひかり!?」
「なんかあったの!?」
あわわわわ
秋斗に龍進まで…
「ちょ、聞いてくれ秋斗龍進!
ひかりが今日一睡もできなかったらしくてさ!!」
な、なんか大事になってない!?
「それはヤバいぞ…
ひかり、今日は学校休んでゆっくり寝ろ!」
「僕、おかゆ作ってくる!」
「オレ果物買ってくるわ!!」
「俺は仕事から今日急いで帰ってくる!」
そう言って3人は勢いよく私の部屋から飛び出て行った。
「そ、そんなに一大事でもないし、風邪引いたわけじゃないのになぁ…」
でもお言葉に甘えて休もうかな。
兄3人の優しさで私は胸いっぱいになった。
やっぱり…大好きだよ、秋斗、雅哉、龍進…
「おい龍進!
ひかり何の果物好きなんだ!?」
「た、確か柑橘類!!」
「わかった!行ってくる!」
「龍進!!
仕事行ってくるな!!」
「わかったー!」
一階では久しぶりに慌ただしかった。
あはは…言わない方が良かったのかな?
昔も一回こういうことがあった。
中学の時、イジメられていたことを話せなくて1人で部屋で早い時間に寝ていた時も
「おい秋斗龍進!!
ひかりが風邪引いた!」
「おい、ほんとか!?」
「ひかりが!?」
3人して大事にしちゃうのはあれだけど…
すごく嬉しかった。
私…幸せ者だね…
だから中学の時も、今だって…
私は乗り越えられた。
だからすごく3人には感謝してるんだ。
「はぁ…」
私は一気に眠くなって、夢の中へと入っていった…