俺ら参上ッッ!!
*ひかりside*
「……り、…ね」
「いえ……そ…」
ん…龍進と他の人の声が聞こえる…
誰だろ?
私はゆっくり目を開けた。
「今何時だろ…」
時計を見たら、午後2時になっていた。
あれ…もうそんな時間になってたんだ…
「ふぁ…」
布団から起き上がった時、
ガチャ
私の部屋のドアが開いた。
「あ、龍進ありが……へ?」
「よ、よう…ひかり」
え…え……
「なんで恋一がいるのぉぉおおおお!!!!!??」
へ!?
どういうことなのほんとに!!
私は訳わからなくなって、リビングへ走った。
「ま、雅哉!!」
「んー??」
「雅哉雅哉!!
どういうことなの!?」
私は混乱状態で、もう自分で何を言ってるのかすらわからなくなった。
「おまっ、恋一になんかされたんか!?」
「いやいや、そうじゃなくてさ!」
聞いてないよー雅哉!
「あの野郎、調子乗りやがって!!」
「だから違うって!」
2階へ行こうとする雅哉を必死に止めていたら、恋一が急いで降りてきた。
「来やがったな恋一!
ひかりに手出すなってあれほど言っただろ!!」
「え!?なんのことっすか!?」
恋一は少し照れながら驚いていた。
「ちょっと雅哉落ち着いてって!」
結局龍進が仲裁して、その場はおさまった。
――
「あ、えと……
恋一、お見舞いに来てくれてありがとね
あと雅哉が迷惑かけたみたいで…」
「いやいや、オレは大丈夫だ!」
「そ…か」
なんか気恥ずかしい…
「ちょっとお二人さーん
ラブラブすんのやめろー」
「「ラブラブしてないよ(してないっす)!」」
意気投合。
「あははっ、二人共仲いんだね?」
龍進…フォローになってない気がするよ…
「まぁいいや。
つか恋一、単刀直入に聞く」
「なんすか?」
雅哉は真剣な眼差しで恋一を見る。
そして出た言葉は…
「お前、ひかりの彼氏?」
「なっ…!//」
ね、くだらない質問っ
ん…待って…
私の彼氏…??
全然くだらなくないじゃない!!?
「で、どーなんだよ実際っ」
雅哉は恋一に問いつめる。
「いやぁ…はは」
「恋一、相手しなくて大丈夫だよ!」
まったく雅哉は、相変わらずばかだなぁ
「……雅哉さん」
「んー、どした」
「彼氏ではないっすけど…ひかりが好きです」
「「「えっ?」」」
私と雅哉と龍進の声が重なった。
ど、どういう…意味??
いきなり何言ってるの恋一…
「…恋一」
「な、なんすか…」
「お前、本気だな?」
「……はい、もちろんです」
ってなんか真剣な話になってない!?ちょっと!
「ん、わかった
お前になら任せられるかもしれねーな」
「僕も同意見!
ひかりが男の子と仲いいなんて久しぶりだし」
「そう…なんすか?」
顔が赤くなる恋一。
ちょっとちょっと!
私には好きな人が…!
なんだかんだ話していたら、もう5時になっていた。
「恋一、お前こんな地味なひかりのどこを好きになったんだー??」
「え、えっとっすね」
これは夢だ…夢なんだ…
軽く気を失いかけてた時だった。
「……」
「「「「!!?」」」」
すごく怖い空気がドアからして、四人で恐る恐る見たら…
「おい…ひかり、雅哉、龍進
どういうことだ…?
説明、しろよ?」
そこには怖い顔で笑う秋斗が立っていた。
や、ヤバいよ!!
これはヤバい!
「あ、あんなー!
これはさ、ほら…な!?龍進!」
「う、うん!そうそう!
ね?ひかり!」
「へっ!?私!?」
「おんまえら…人がせっかく急いで仕事終わらせてきたのに…
誰だよこいつはぁああああああああああ!!!!!!!」