俺ら参上ッッ!!
-駅前 午前10時-
「恋一もう来てるかな…」
周りをキョロキョロしたら、恋一の姿が見えた。
「こ、恋一!」
「お!ひか…り…」
私の姿を見て、恋一は目を見開いていた。
「ど、どうしたの恋一…??」
「やっべ…//」
恋一は横を向いて、私から視線をそらした。
恋一…耳もちょっと赤い…
「お前…なにその格好…反則だっつの!//
それに雰囲気違うし…
これがほんとのお前?」
「う、うん…そんな感じかな…??」
「すっげー…かわいい…」
「!!?////」
か、かわいいって言われた!!
嬉しい…//
でも、そんなこと言ってる恋一だって今日の服装…
「カッコいい…なぁ//」
「え!?」
恋一はさらに顔が赤くなった。
恋一オシャレだ…
ちょっと不良っぽいけど、すごくカッコいい…
いつも以上に恋一は眩しく見えた。
「よ、よし行くか!//」
「う、うん!そうだね!//」
歩き出そうとした時、
ギュッ
「!?」
恋一はいきなり私の手をとった。
しかも恋人繋ぎ。
は、恥ずかしい…//
私は手を繋ぐのは初めてだから、すごく緊張した。
「よし、行くか!」
「うん//」
恋一はやっぱりこういうの慣れてるのかな…??
少しだけ不安になった。
……それにしても
「恋一っ」
「んー??」
「…どこ行くの?」
「…あ」
恋一はポカンとした顔をした。
もしかして…
「行き先考えてなかった?」
「……わりぃ」
やっぱり!!
「もうバカだなぁ」
「うっせー!」
「きゃっ」
恋一に頭をくしゃくしゃ乱暴に撫でられた。