俺ら参上ッッ!!
*ひかりside*
「美沙、足大丈夫?」
「うん!かすり傷程度だから!」
美沙は笑顔で言った。
あの後保健室に行って手当てしてもらった。
良かった…なんともなくて。
「それにしてもアイツら頭にくんなー
締めるかー」
「やめなさい恋一!」
「えー」
さっき壇上の上にあがってしゃべったせいか、本来の私でいられるようになっていた。
「ひかり、お前眼鏡とってもかわいいな」
「へ!?///」
「それに控えめな性格もいいけど、大胆な性格も…す…」
「ちょっと玖白!!
ひかりは渡さないから!」
美沙が私の前に立ち塞がった。
あ、あはは…
「おい美沙!
それオレが今言おうとしたのによ!」
「知らなーい」
「この野郎!」
「あははっ!」
いつの間にか美沙も打ち解けて、すごく嬉しくなった。
「あ、おいひかり
次お前の番だろ?」
「あ!そうだった!!」
忘れてたーー!!
「バカだなーひかりは!
ほら行ってこい!」
「応援してるね!」
「うん!」
私は3人に手を振って、競技が始まるところへ向かった。
う…意外と難しそう…
頑張って1位取ってやる!!
「一について!」
ふぅ…!
3人の応援が聞こえる中で
パン!
私は走り出した。
「はぁ…はぁ…」
い、意外とキツい!!
網をくぐって平均台を渡って最後の障害物のところに来た。
「今のところ私が1位!
よーし!」
最後は箱の中からランダムに紙を選んで書かれていることをしながらゴールする。
そして私が引いたのは…
「お兄さんに…お姫様抱っこされながらゴールする!!?」
な、なにこれ!
誰がこんなのいれたの!?
それにお兄さんだなんて…来てるわけ…
私が周りをキョロキョロしていた時だった。
「お待たせ、お姫様っ♪」
私の前に現れたのは…
「ま、雅哉ぁぁあああ!!?」
「イェス!雅哉!」
雅哉はニコニコしながら私のことをお姫様抱っこした。
「ちょ、離して!!」
「え?お姫様抱っこって書いてあるからその通りにしなきゃな!」
「それに、なんでここにいるのよ!」
「さぁな?」
うわぁ意味わかんない!
それにみんなから注目浴びてるし!!
雅哉は足が速いから、余裕の1位だった。
「はぁ…お前重くなったな…」
「うっさいバカ!」
雅哉の肩を思いっきり叩いた。
「いって!
暴力反対!」
二人でケンカしていたら、運動会を中継してリポートしている生徒が私達のところへきた。