俺ら参上ッッ!!


「キャー!!イケメン!!」

「あれ運動会の時いた人じゃない!?」


いきなり学食内が騒ぎ始めた。


「な、なんだなんだ?」

「はぁ…落ち着いて飯も食えないな」

「何かあったのかな?」

「ワタシ見てくる!」


美沙はそう言って、人混みの中へと消えた。

運動会の時って聞こえたけど…
それに騒ぎかたがはんぱじゃない!!
玖白と恋一にも負けてないなんて…いったい誰?


「なーんかヤな予感しかしねー」

「同感だ」


恋一と玖白は顔を曇らせた。
その時、美沙が人混みの中から私達のもとへ走ってきた。


「ひ、ひかり玖白恋一!
た、大変…だよ!」

「「「え?」」」


美沙が指差す先に三人で目を向けたら…


「あーどもども!
通してねー」

「キャー!雅哉さーん!!」


ま、雅哉…??


「ひかりどこに座ってるか知ってるー??」

「あ、あそこです!」


雅哉は女の子に笑顔で話しかけていて、女の子はマンガのように目がハートになっていた。

ま、雅哉がなんでここにいるの!?


「よーひかり!」


キラッと雅哉が私の前に現れた。


「ちょ、なんで雅哉がここにいるのよ!?
それになにその服!」

「あーこれ?」


雅哉は私達の学校の制服を着こなしていた。


「オレここのOBだから制服着てきた!
いやー下が短いから下げパンしてっけど、オレ体型変わってね〜」

「そういう問題じゃないバカ!」


めちゃくちゃ注目浴びてるし!
しかもなんでこの学校に制服で来る必要があるのよ!?


「ま、雅哉さん…
カッコいいっす」

「サンキュー恋一!」


恋一なに感動してるの!?


「雅哉さんオシャレだな…
負けてられない」


く、玖白まで!?
もう…頭痛い…


「ま、雅哉さん…惚れ直しちゃった…//」


とうとう美沙まで…
もうどうすればいいの!!


「あ、そういや雅哉さん
なんでウチの学校にいるんすか?」

「おー、いい質問だな恋一!」


そう言って雅哉は私を引き寄せてみんなの前で言った。


「みんな聞いてくれ!!
この海野ひかりの兄、海野雅哉は…今日からここの生徒だ!!」


え…
え……


「「「「はぁぁあああああああ!!!?」」」」


四人で声を揃えて驚いた。
周りのみんなもすごく驚いてる様子。


「ちょ、雅哉なんで!?」

「今日からヨロシクな?
ひーかーりっ♪」


雅哉は私にウィンクをした。


「バカじゃないの!?
なんで生徒になる必要あるのよ!!」

「いやーほら、ひかりのこと昔から心配だったしさー
でも今ひかりが変わって、楽しそうだったからよ!つい!」


ほ、ほんとバカだ…


「それだけで!?」

「あとカワイイ女の子探し♪」

「アホ!」

「いって!
暴力反対だって!」


雅哉が今日からこの学校の生徒になるのはほんとらしい。
しかも私達のクラスに来るという説明があった。

もう…最悪…
確かに先生が朝転校生来るとは言ってたけど…
まさか雅哉だったなんて…


「てか雅哉、仕事どうするの!?」

「やめてきた!
どうせホストだったし、またできっかなーってな」


あぁ…もう手つけられない…

受け入れ難いこの状況に、私はすごく頭痛がした。

また…
またいらない波乱が起きそう…







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