俺ら参上ッッ!!
ともだちッッ!!
*ひかりside*
私は急いで教室に行った。
そしたら幸い間に合った。
「はぁ…はぁ…先生、遅れてごめんなさい…」
「いいよいいよ、早く席着け」
「は、はい…」
私は息を整えながら自分の席に着いた。
「ねぇなんなの…」
「あいつ前からだよな…」
…また悪口言われてる
まぁいいや、いつものことだし…
毎年始まりはこう。
まぁ、私がおさげに眼鏡で地味な格好してるのがイジメの標的になるんだけど…
高校一年生の時、私が目立たないように心がけた行動が、まさか仇になるなんて思わなかった。
私だって…おさげしたくてしてるわけじゃないし、眼鏡だって伊達だしね。
それに…ほんとはこんな性格じゃないしっ
「あー、あいつら二人はまだ来てないか」
あいつら二人…??
私の前と隣には空席があった。
まだ来てない人いるのかな…
「なんであいつの席の周りなんだろな…」
「ほんときもーい」
聞こえてます聞こえてます!
怒っていいかな?
本性だしていいかな?
あ、本性ってなんか悪い感じがするね、うん控えよう
無駄に目立ってイジメられてたなんて兄達にバレたら…
もう心配かけたくない、そう私は高校に入ってから思っていた。
「センセー!!」
「なんだ?」
いきなり男子生徒の1人が立ち上がった。
「なんで海野さんの席窓際の一番後ろなんですかー!」
始まった…
「それはだな」
「どーせ目立たないようにするためでしょ?」
クスクス笑いながら1人のクラスメイトが言った。
「お前ら…」
先生はそれ以上なにも言わない。
相変わらず最低なクラスメイトと先生だ。
また今年もイジメられるんだろうなぁ…
そう思っていた時、
バンッ!!
思いっきり教室の扉が開いた。
「おいお前ら、同じクラスメイトに向かってなんだそれは」
そこにいたのは…
「てめーら、まさかひかりをイジメてんじゃねーだろーな?」
ここにいるはずもない…
「「俺(オレ)ら参上ッッ!!」」
柊くんと宮内くんだった。