俺ら参上ッッ!!
花火大会ッッ!!
*ひかりside*
次の日の朝。
「ひかりー!
おめでとう!」
「ありがとう!」
美沙に恋一と付き合うことになったと伝えたら自分のことのように喜んでくれた。
「ねぇねぇひかりっ
どこまでいったの?」
「ど、どこまでって?」
「とぼけなーい!
えっちまでした?」
「えっ…えっち!?////」
私の顔は火をふいたかのように赤くなった。
な、ななななな/////
「い、いってないよ!//」
「ざんねーん
ひかり、純粋なんだね??」
ニッコリ美沙は笑った。
だ、だって…えっちなんてしたことないし…
想像しただけでさらに顔が赤くなった。
「なに朝から茹で蛸になってるんだ?ひかり」
「く、玖白!」
玖白は不思議そうに私の顔をのぞきこんでいた。
「聞いて玖白ー!
ひかりったら恋一とえっちしたの?って聞いただけで赤くなったの!」
「ああー!!
美沙言わないでー!!////」
「ひかり、恋一とヤったのか!?」
焦ったように玖白は私の肩を掴んだ。
く、玖白…?
「どうなんだよ!
ヤったのか!?」
「い、いや…してないよ?」
「……そうか」
玖白はホッとした表情をした。
いきなりどうしたんだろう…
あんまり気にしない方がいいかな…
そう思っていた時、恋一が勢いよく教室に入ってきた。
「おはー!!
ちょっと聞いてくれ!」
「どうしたの?」
「じゃーん!!」
恋一は1枚の広告を私達の前につきだした。
は、花火…大会??
「みんなで花火大会行こーぜ!!」
「おう、楽しそうじゃないか」
「行きたい行きたい!」
「わ、私も!」
満場一致だった。
花火大会楽しそう!
「おっしゃけってーい♪
お前らほんとノリよくて好きだわ!」
恋一はニコッと笑った。
恋一が嬉しそうだと私も嬉しい…!
「日にちは?」
「なんと、7月14日!
来週だぜ!」
「おう、そんなに近いのか」
ワクワクするー!!
「屋台とかもあるよね?
ワタシ絶対食べ過ぎちゃう!」
「美沙は食い意地はってるもんな」
「うっさい玖白!」
相変わらず仲のいい二人。
犬猿の仲って感じもするけど、どう見てもじゃれてる。
そんな二人を見て微笑ましくなった。
「ひかり…」
「ほえ?」
恋一がいきなり私の耳元で囁いた。
「恋一どうしたの?」
「花火大会…ぜってー浴衣な?」
「……!」
恋一はニコニコ笑っていた。
「うん!」
浴衣かぁ…あったかなぁ
帰ったら雅哉に聞こう!
-自宅-
「まーさやー」
「お、どうした?」
さっそく雅哉に聞いてみる。
「浴衣ってある??」
「…いきなりどうした?」
「来週私、花火大会に行くことになってね?
だから!」
「ほう…」
雅哉はニヤニヤしながら私を見た。
「さては…
恋一に着てこいって言われたな?」
「なっ!」
相変わらず無駄に鋭いっ!
「図星か!
いいねー青春だねー」
「うるさいっ!」
「いって!」
もう…絶対からかってる。
雅哉のバーカ
「確か浴衣なら母さん残したの3つくらいあった気がするなー」
「ほんと!?」
「おう!
一緒に探すか?」
「うん!」
なんだかんだ言って雅哉はいつも手伝ってくれるんだよね。
だから一番仲いいのかも。
雅哉と探していたら、ほんとに3つ浴衣を見つけた。
「青、ピンク、黒…」
「どれがいいかなぁ」
「うーん…
ひかりらしいっつったらピンクだけど…
いつもと違う感じで行くのもアリだな」
真剣に悩んでくれている雅哉。
ほんと、いつもこんな感じで真剣ならいいのに!
「青はどーだ?
髪とメイクと着付けは当日オレに任せろ!」
「いいの!?」
「もちろん!
かわいい妹のためだ!」
雅哉…!
やっぱり大好…
「まぁ、おもしろいから!
ひかりが恋一のこと思ってる時の顔!」
「………バカぁぁああああ!!!!」
前言撤回!
やっぱり大嫌い!
……だけど、やっぱり大好き。