俺ら参上ッッ!!
「中に入るぞ。
中も案内するとこいっぱいだからな」
玖白の後にみんなでついて行った。
中もすごくアンティークでオシャレで、私は圧巻されていた。
「ここがリビングで…」
キッチン、お風呂、アトリエ、庭、プール、大きいベランダ…
すごくどこも綺麗だった。
「すげーな…玖白
オレこの家好きだぜ!」
「俺もお気に入りなんだよ
年に5回は来るからな」
ふわっと玖白は笑った。
その笑顔はすごく優しくて、相当好きなんだなって思わせた。
「部屋は4つある。
右から俺、恋一、ひかり、美沙の部屋だ」
「玖白ー
なんで部屋決まってるの?」
「フッ…それは見てのお楽しみってやつだ
入ってこいよ」
気になるなぁ!
よし、入ってみよう!
“HIKARI”とプレートに書いてある部屋のドアを開けた。
「うわぁ…素敵!」
やっぱりアンティークで、家具やら何やら色々揃っていた。
そして窓からは綺麗な海が見えた。
「すごくいい…」
近くのイスに座って海を眺めた。
なんだろ…
すごく懐かしい気がする。
時間を忘れられるような気がした。
「ひかりー、入るぞー」
「はーい」
入ってきたのは恋一だった。
「お前服見たか!?」
「へ?服?」
「クローゼットに入ってるやつ!」
恋一はクローゼットの方を指差した。
「クローゼットがどうかしたの?」
「いいから見てみろって!」
恋一に言われるがままに私はクローゼットを開けてみた。
そしたら…すごく素敵な服がいっぱいあった。
下着やバスタオルまで完備してあった。
「これ…!」
「玖白が用意したらしい。
だから服いらないっつったんだな!
好きに着ていいらしい!」
「そうなの!?」
こんな素敵な服好きに着ていいなんて…
玖白にはほんとに感謝だなぁ…
ガチャッ
「ひかり恋一!
まだ昼過ぎたばっかりだから海に行こう!」
いきなり誰か入ってきたと思ったら美沙だった。
目をキラキラさせて美沙はそう言った。
「いいな!海!」
「私も行きたい!」
「早く行こー!!」
クローゼットに入っていた水着とプールバックを持って、私達は海へ向かった。