俺ら参上ッッ!!
-飛行機の中-
帰りもまたいっぱいみんなで雑談をした。
よくここまで話題が尽きないなって思う。
その分楽しい証拠。
「あー、また来てーなー」
「私も…」
「ワタシも!」
「…そうだな」
少ししんみりとした空気になってしまった。
やっぱり考えてること、みんなおんなじなんだ…
「…それじゃあこうするか」
しんみりとした空気を切ってくれたのは玖白だった。
「毎年、一週間前のあの日にまたここに来るっていうのは?」
「すげーいい提案だな!」
「私も賛成!」
「歳とっても四人で行きたいね!!」
歳をとっても…
それくらい長く付き合えそうな仲間。
そんな仲間ができるなんて、2年前の私には分かりっこない。
今あの頃の私に会えたなら、「大丈夫、あなたには強い味方と…素敵で大切な人ができるから」と言いたい。
「毎年四人で何か行事作るのいーかもな!」
「ワタシたこ焼きパーティーやりたいかも!」
「フッ…そんなの行事にしなくたっていつでもできるだろ?」
「いいね!たこ焼きパーティー!」
またたわいもない話に戻ったら、さっきまでの寂しさなんて一気に消えた。
未来がある…
だから寂しくなんてない!
心の中で強くそう思った。
「……あ!」
「ん?どーした?」
そういえば忘れてた!
私はカバンの中からある物を出してみんなに渡した。
「開けてみて!」
三人は少し驚きながら中を開けた。
「ひかり、これ…」
「ブレスレットか?」
「綺麗…!!」
貝殻とちゅら玉とパワーストーンが交互に並んだ青のブレスレット。
「お揃い!
レジに行った時に見つけて、つい買っちゃった!
みんなでつけたくて…」
「「「ひかり…」」」
みんなは嬉しそうに手首につけてくれた。
私もさっそくつけた。
「うわーいいなこれ!」
「お揃い…悪くないな」
「さらに仲良くなれるね?」
「うん!」
四人で笑い合った。
すごく暖かい空気だった。
幸せすぎて笑顔が絶えない。
みんなが大好き。