俺ら参上ッッ!!
「……」
「……」
「……」
か、会話が…ない!!
3人で歩いてるのはいいものの、まったく会話ができない壁にぶち当たってしまった。
そう思っていた時、
「なーひかりー」
「は、はいっ!!」
口を開いたのは宮内くん。
そして私は緊張してるから、声が裏返ってしまった。
「そんなに緊張する必要はないから安心しろ」
そう柊くんが言ってくれた。
「なぁ、気になってたんだけどさー」
「はい…?」
「なんでひかりオレらに敬語なわけ?」
「それは俺も思う」
なっ…いきなりな質問…!!
「……」
恥ずかしくて言えないっ!!//
「言ってくんなきゃわかんねーぞ?」
宮内くんは私の顔をのぞきこんで上目遣いで言った。
それ反則…!!////
「あ、あの…お恥ずかしながら…
一年の時から二人を見てて…憧れの存在だったんですっ////」
二人はビックリしていた。
「それってさ…オレのこと…好きってこと?」
「へ!?//
ち、違います違います!
違う意味の憧れるです!///」
私はさらに顔が赤くなった。
「バカかお前は
まず二人って言ってるだろ?」
「あーわりわり
つい勘違い…」
宮内くんは少し顔が赤くなっていた。
気のせい…??
「と、とりあえず早く学校行こーぜ!」
「は、はい…」
うーん、宮内くんの様子がちょっとおかしいなぁ
「ひかり」
「は、はいっ」
今度は柊くんに呼ばれた。
「敬語はなし、それと…下の名前で呼び捨てにしろ」
「え!?」
「オレもオレも!」
「えぇっ!?」
ど、どうしよう私!!
「わ、私っ…//」
「呼んでくれなきゃ…その唇塞ぐから」
「はぁ!?」
な、なななななんて言ったの今!!?
く、唇塞ぐからって…キス!?////
「玖白、からかうのもいい加減にしとけよ」
「悪い悪い」
び、びっくりしたー…
「まぁとりあえずさ、練習してみよーぜ」
「わ、わかった…」
私は大きく息を吸った。
「く、玖白……くん」
「くんいらない」
うぅ…!!
「く…く、しろ」
「よし」
「じゃ次オレの番!」
うわぁ…////
「恋一っ」
「「へ…??」」
あれ…私
「普通に言えた…」
「なんでオレのは照れねーんだこのやろ!」
「きゃっ」
恋一に頭をわしゃわしゃされた。
「やめて恋一!」
「くっそー!!」
「はははっ」
今までにないくらい
とてもとても楽しい登校時間だった。
…はずなのに。