俺ら参上ッッ!!
波乱ッッ!?
*ひかりside*
-下駄箱-
「やっとついたなー」
「楽しかったな、ひかり?」
「うん!」
一緒に校門をくぐる前から注目は浴びてたけど…
学校に入るとさらに浴びるなぁ…やっぱり
痛いくらいの視線が突き刺さる。
だけど私はなぜか怖くなかった。
「ん?」
「どーしたひかりっ」
「ううん、なんでもない!」
二人といるのが今までにないくらい楽しかったから。
だから気になんてならなかった。
「ふぅ、今日も頑張ろ」
そう言って下駄箱を開けた時だった。
「ひゃあっ!?」
私の靴はぐちょぐちょに汚れ、靴の上には一匹のネズミの死体とGの死骸が置いてあった。
「いや…いや…!!」
なんなのいったい…
なんなの…!!
「「どうしたひかりっ!?」」
二人にバレたらヤバい!!
私は咄嗟に下駄箱を閉めた。
「ど、どうかした?」
「今お前の悲鳴みたいなんが聞こえて…」
「急いできた」
二人とも…心配してくれてるんだ。
ならなおさら…ほんとのことなんて言えない。
「あ、あのねっ
開けたら靴なくて、家に忘れたの思い出して…
それで閉める時に指挟めちゃってさー」
うまく誤魔化せたかな…??
「なーんだ、ビックリしたぜー」
「なんで靴持ち帰ったんだ?」
「き、昨日放課後にちょっと先生にガーデニングの手伝い頼まれて…靴変えるの忘れてよごれちゃってさっ」
「ふむ、そうか」
良かったー…誤魔化せた…
私は一安心して、スリッパを履いた。
新しい靴…買わなくちゃ
「あ、ちょっと私職員室に用事思い出したから先に行ってて!」
「おうっ」
「わかった」
私は職員室の方向に早歩きで向かった。
なんだろう…なんかモヤモヤする…
怖い
――
「なぁ玖白」
「ん」
「気づいてんだろ?」
「あぁ、もちろんだ」
「オレらの…せいか」
「いや、例えそうだとしても、俺らは側にいなくちゃいけない」
「ん…だな」
「さて、この酷い残骸、どうする?」
「とりあえず犯人見つけねーとなぁ
殺してい?」
「それはひかりが望まない」
「…知ってる
じゃあどうする」
「…ちょっと様子見る」
「わかった」