俺ら参上ッッ!!
*恋一side*
オレとひかりは手を繋いで集合場所である体育館へ行った。
体育館に入った瞬間、みんなの視線がオレ達に集まる。
その瞬間、
「きゃぁぁあああああ!!」
「副会長とひかり戻ったんだねぇ!!」
「おめでとう!!」
みんなはオレ達に祝福の声をくれた。
少し意外で、二人で驚いた。
「恋一…!」
「あぁ、行くか!」
オレ達は真っ直ぐ堂々と歩く。
ずっと祝福の声はおさまらなかった。
「ひかりーーー!」
「きゃっ!
美沙!?」
美沙はひかりに泣きながら抱きついて、良かったねと言った。
女の美沙にすら、ひかりに抱きついていることに嫉妬しているオレがいる。
「恋一も、よく頑張ったね!」
「あ、あぁ…サンキュー。
…おい美沙、いい加減ひかりから離れろっての!」
我慢できなくて言ってしまった。
オレは美沙を引き剥がして、ひかりの肩を抱いた。
「まったく…嫉妬深いんだから恋一はっ」
「悪かったな!」
少し膨れていたら、壇上に玖白が立った。
「諸君!聞け!」
玖白の一言でみんながシンとなる。
「何組かネクタイの交換はしたと思う。
だけど悪いが…投票で3組と言ったことを訂正する。
1組だ!投票はしない」
周りがざわつく。
玖白、もしかして…!
「なぜか…
それは、その1組が決まっているからだ」
玖白がそう言った瞬間、みんながオレとひかりに視線を向ける。
「その1組が…恋一とひかりだ!」
「「えぇっ!?」」
オレとひかりは声をそろえて驚いた。
「みんなには悪いが…決定事項だ。
文句があるやつはいないよな?」
みんなはないですと言った。
ってことは…
ひかりがウェディングドレス着るってことだよな…??
想像しただけで胸がドキドキした。
「それでは、恋一とひかりは着替えて…結婚式をする!!」
「「へ…」」
け、結婚式…??
そんな感じのイベントだったか…??
少し疑問に思いながらも、みんなの祝福の声の中…
オレはひかりを見つめた。
曇りがないひかりの笑顔は、オレの心まで晴れさせる。
ふと外を見ると、青空だった。
青空…見たか。
オレ、今幸せだぜ!
自然とオレもひかりにつられて笑顔になっていた。