あの日もアサガオが咲いていた。





鮮やかな色が眠りについた世界で、あの白い封筒だけが風に揺られながらその存在を示していた。



幼い少年の運命を導くように。




忍成絢也、十一歳。中学一年の初夏の出来事。





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