あの日もアサガオが咲いていた。





夕焼けが射し込む放課後の教室。


オレンジ色が染め上げる世界の片隅で、陽太と柚子はこっそりと額を合わせ笑い合う。


穏やかで暖かな空気が二人を包み込んだ。




今城陽太。高校一年の夏が幕を開ける。




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