曖昧プラトニック【完】
「...あたし...」
「保健室。お前、バスケの試合中にボールに当たって倒れたんだよ」
「...あぁ、そっか」
こいつの言葉で全て思い出した。
そっと、ボールとぶつかったおでこに手を添えると、僅かにぷくりと腫れていた。
...たんこぶできちゃったよ。
「ま、それよりも具合悪かったみたいだけど」
「...」
「あんたも面倒くさいよね。ずっと我慢してるからあんな目見るんだよ」
「......うるさいなー...。今何時間目?」
「まだ5時間目。もうすぐで終わるけど」
「あんたはなんでここにいるの?」