曖昧プラトニック【完】
そう言って、保健室の窓から外を眺める土屋。
...なにしてるの?
手首をひねったから湿布を貼りに来たんだろう。
だけど、もうすでに湿布は貼られている。
もう用は済んだはずなのに、保健室を出ようとしない。
「......ねぇ」
「...」
「体育館、戻らないの?」
「...めんどくさい」
「サボり?」
「...」
「図星か」
「...」
「...もう、なんか喋ってよ」
「あんたさ」