曖昧プラトニック【完】
2人で
「───もしもし、土屋?」
昼の12時前。
今日は、春希とカナエちゃんから貰った割引券のお店で
土屋と食べに行く日。
もうとっくに駅に着いていたあたしは、お店のすぐ前で土屋を待っていた。
そして、土屋から電話が鳴ったのはついさっきのこと。
『もう着いてる?』
「とっくに着いてるよ」
『今、電車混んでんだよ。ちょっと遅れるかも』
「はぁ?...今どこ?」
『さっき○○駅からの電車乗ったとこ。あと10分はかかるかも』
「10分って...。女子待たせて男子が遅れるってなんなのよ?」
『知るか!だから、先に店入ってるかどっかで暇潰しとけ』
「もー...。寒いのに」
『じゃぁな』