曖昧プラトニック【完】
それからすぐに、女の子たちは土屋 蒼空に話しかけに行った。
「ねぇ、土屋くん。どこの高校から来たの?」
「良かったらメアド交換しない?てかしようよ!」
積極的なギャルが、スマホを取り出す。
なにも言わない土屋 蒼空。
「あ!ごめん、そういえばうちら、自己紹介してなかったね!あたしは───」
「...い」
1人のギャルが、自分の名前を言おうとした瞬間、土屋 蒼空は小さく呟いた。