曖昧プラトニック【完】
辛いなら、苦しいなら、もうやめちゃえばいい。
春希への気持ち全部捨てて、もう二度と思い出せないように鍵をかければいい。
それで...それで苦しくなくなる。
そんなのは、とっくの昔に気づいてるんだよ...。
でも、そんなの簡単にできないんだよ...!
「.........」
「......ごめん...取り乱した」
「...別に」
「絢芽?どうした?」
突然大声をあげたあたしを心配して、春希が遠くからあたしの名前を呼んだ。