曖昧プラトニック【完】
春希の中にはいつも花弥ちゃんが存在していて、春希を夢中にさせてる
綺麗で可愛い女の子。
「......また明日、か」
学校の玄関を出て行く春希と花弥ちゃんの姿を見つめながら、小さく呟いた。
何度も諦めようとしても、春希の言葉1つ1つがあたしを捕まえる。
「────......」
歩きなれた、1人の帰り道。
......前までは、隣に春希がいたっけな。
夏の日に寄り道して、コンビニでアイス買って...春希のアイスが溶けちゃって無駄になったっけ。
「...はぁ」
「なにため息ついてんだよ」
「......え?」
ため息をついたら、突然背後から聞こえた低い声。
振り返ると、アイツがいた。