曖昧プラトニック【完】



春希の中にはいつも花弥ちゃんが存在していて、春希を夢中にさせてる
綺麗で可愛い女の子。



「......また明日、か」

学校の玄関を出て行く春希と花弥ちゃんの姿を見つめながら、小さく呟いた。

何度も諦めようとしても、春希の言葉1つ1つがあたしを捕まえる。









「────......」


歩きなれた、1人の帰り道。

......前までは、隣に春希がいたっけな。
夏の日に寄り道して、コンビニでアイス買って...春希のアイスが溶けちゃって無駄になったっけ。




「...はぁ」

「なにため息ついてんだよ」

「......え?」



ため息をついたら、突然背後から聞こえた低い声。


振り返ると、アイツがいた。








< 59 / 222 >

この作品をシェア

pagetop