そばに居てくれますか?
「そう。じゃあ、今日じゃなくても俺は別にいいけど!」

「すみません。もう、時間なので仕事に戻ります。」
と、その場を去った。二人のやり取りを見ていた陸は面白くなくイライラしていた。

[何だ。結局は他の女と変わんないんだな?!気にして損した。]

陸がそんな事を思ってる事も知らずに、仕事をする私。番組も無事に終わり、私はCMの娘達を集めた。
まだスタジオに居た陸は何となくなおに目がいった。
「今日は、皆さんお疲れ様でした。明日も、お願いしますね!」

「ハーイ!」と、気の抜けた返事をする娘もいた。その中の一人を呼び出した。
「三浦さん。お疲れ様でした!ちょっといいかな?今日は、いつもより良かったと思います。けど、気になった事は。あなた、ここに何しに来てるのかな?」
「TVに映るためにここにきてるの?」

「・・・。」

「そうじゃないよね?じゃぁ、何のため?」

「別にいいじゃないですか?!ちゃんと出来てるんですから!!」

「そうかな?それでちゃんと出来てると言える?」
「出来てます。」
< 12 / 30 >

この作品をシェア

pagetop