そばに居てくれますか?
「おい、オヤジ降りて謝れ!彼女に謝れ!!」

「何だ小僧!お前どっかで見た顔だな。あっ!
お前TVに出てる奴だろ!」

「だから何だ。そんな事はどうでもいい!今は降りて彼女に謝れって言ってんだ!」

「やめて下さい。いいです。私は大丈夫ですし、次を待ちますから!ホントに大丈夫です。」

「良くないだろ?!」

そうこうしてる間にタクシーは走り去って行った。
「ありがとうございました。」
と、その場を立ち去ろうとする、なおの腕を掴んだ。
「この前はごめん。俺、田村の言い方にムカついて、キツイ事言っちゃって!あれは本心じゃないんだ。本当なんだ!」

「今更、何を言ってるんですか?それに私、全然気にしてませんから!」
「俺は、気にする!あの時の君の顔が頭から離れないんだ。」

「本当に気にしないで下さい。もう、忘れてください。それに、私。何とも思ってませんから、だからもう。手を放してください。」
と、手を振り払うが放そうとしない。
「痛い。放して!」
と、その言葉に手を放した。
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