そばに居てくれますか?
「聞いてたんですか?」

「いや。聞こえただけ!もしかして迷ってる?」
「迷ってません。大丈夫です。有難うございます。」

「どうして、そんなに逃げようとすんの?」

「逃げてなんかいません。私、今!すごく急いでますので、もうホントに大丈夫ですから失礼します。」

「素直じゃないな。人の親切は素直に受けないと、可愛いくないよ!」

「はぁ?何よ。もう私に構わないでください。」
「もしかして怒ったの?俺はただ・・・。」

「ただ何?そうやって
いつも受付で迷ってる人を見ては声をかけて、 [俺はいい人です]って アピールして、点数稼ぎでもしてんの?
少し人気があるからって調子に乗らないで。
それに、芸能人だからって誰もが[嬉し〜。]とかなるって勝手に思い込んだりするの?
そういうのも勘弁してほしいよ!」

「・・・。」圧倒される陸
「それにもう一つ!別に私。迷ってませんから
ご心配なく!!」

「へぇ〜。やっぱり迷ってるんだ!」

「あ・な・た・ね!!
人の話し。ちゃんときいてる?!」

「聞いてるよ。だから迷ってるんでしょ?
だって何度も迷ってるって言ってたよ!」

「何なの?もう、放っておいて下さい。」

「いいのかな?」

「何がですか?」
< 2 / 30 >

この作品をシェア

pagetop