そばに居てくれますか？

ホントの私

次の日、仕事で日ＴＶに入った私。エレベーターの前で立っていた。
｢あの〜。｣
と、後ろから男の人の声がした。振り向くと神木くんが立っていた。

｢この前はすみませんでした。急に仕事が入っちゃって。｣

｢仕事なら仕方ないよ。それより陸の事だけどね！｣
｢ごめんなさい。私、急いでますから。｣
と、走って行った。
[何やってるんだろう。逃げても何にもならないのに！]
と、自分にムカついてい。そうこうしてる間に違うエレベーターに乗った。入口側に立っていた私は、人に押されてどんどんどん奥へ行き、外の見える所に立ってしまった。
[マズイ。気持ち悪い。倒れそう！]
と、気を失いかけた。
その時、確かに誰かに支えられた。意識が遠くなる中、顔をあげると立石が支えてくれていた。
｢大丈夫？」
｢ごめんなさい。大丈夫です。｣
と、エレベーターが止まると同時に急いで降りた。立石も心配で降りてきた。
何時もならすぐによくなるのに、今日はめまいが治まらなかった。
歩く事すら出来ずにその場に倒れてしまった。
｢ちょっと！｣
と、私を支える立石。
｢しっかりして、どこか悪いんですか？｣
｢大丈夫です、すみません。｣
と、言ったまま気を失った。
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表紙・目次

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