そばに居てくれますか?
起き上がりリビングへ飲み物を取りに行くと
ソファーに山口が寝ていたのだ。

「ちょっと、山口?
何でここで寝てんの?」
「あっ、おはようございます。」

「おっ、おはようございますって、どうして?」
「覚えてないんですか?なおさん昨日。すごく酔っていて、俺。送って来たんですけど、何か心配だったんで・・・。」

「だからって、泊まって良いなんて。どうすんのよ?」

「すみません。」

「まぁ、いいや。有難う」
「俺、帰りますね。また、何か有ったら直ぐに呼んで下さいね。」

「うん。ホントに有難う」山口は帰った。

「ホント、山口はいい奴だよ。でも、マズイ!
泊まって行った事が美紀にバレたらマズイよね?」飲んで忘れようとしたけど結局。頭の中であの言葉とドキドキした気持ちが離れなかった。そこにチャイムが鳴った。

「はい。どちら様?」

「私です。美紀です。」

[マズイ。まさか、山口に会ってないよね?]

「どっ、どうしたの?
こんな朝早く?」

「あの?昨日。正人、ここに来ませんでしたか?なおさんを迎えに行くからって言ったッキリ、連絡がとれなくて。」

「えっ?うん。来たよ!」
「ホントですか?まさか泊まってないですよね?」
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